株式会社飛鳥旅行

「旅行＝堅苦しい」ものではなく「楽しいもの」と思ってもらえるようなご提案を行っております。特に団体旅行は、社員旅行やゼミ合宿など、参加を強制されがちな旅行が多いですよね。そのためどのようなご提案をすればお客様全員に喜んでもらえるかを大切にしています。旅行は時間とお金を使って過ごす貴重な瞬間です。ホテルや旅館、施設スタッフの対応1つで、旅行全体の思い出が良いものにも悪いものになってしまいます。部屋が綺麗、料理が美味しいといった当たり前のことは当たり前にご提供する。お客様がいかに旅行を楽しんでくださるか、思い出づくりのお手伝いができるようなご提案を心がけています。

以前は商社で働いていましたが、旅行業に携わる友人がおり「色々なところを巡れるなんて楽しそう！」という興味を持ったのがきっかけです。その後友人に誘われて旅行会社に入社し、以降ずっと旅行業に携わっています。当時入社した会社が学生団体旅行、特にスキー合宿を得意としていたため、現在自社が学生団体旅行を得意としているのは、この時の経験から影響を受けているのかもしれません。私自身スキーが得意だったので、よく学生さんたちと一緒に滑っていました。当時の学生団体旅行はスキー合宿が多かったため「自分で会社を起こせば繁盛しそう」と思い会社を創業し、現在に至ります。

以前勤めていた旅行会社では、バス添乗員である私の座席が予約できておらず、お客様に同行できないというトラブルがありました。その時はお客様に挨拶をし、2人いた運転手が交互に添乗員役をしなければなりませんでした。あいにくホテルも満室で、お客様と相部屋での宿泊に。お客様とのお話が弾んでお酒を飲みすぎてしまい、翌日のお出迎えができないという失態までしてしまいました。予約の時点で座席が足りないことに気づいていればこのような失敗は起きなかったでしょう。寛大なお客様だったので大事には至りませんでしたが、改めて基本の大切さを実感しました。

現在はコロナの影響もあり、団体旅行自体が減ってきています。その反面、家族や仲間内での個人旅行が主流となってきており、旅行の目的は「場所」から「行く意味」に変わってきています。定番の観光スポットやパワースポットを巡っても「見たから満足」で終わってしまうかもしれません。そうではなく、みんなで一緒に参加できるアクティビティや体験をして、仲間意識を高めることが良い思い出作りにつながると考えています。私たちはコロナ禍で長い間旅行できない日々を過ごしました。だからこそ、今後はどこに行くかではなく「誰と何をするか、それを達成するためにどこに行けばいいか」が求められるのではないでしょうか。

コロナにより、社員旅行や自治体旅行・老人会など様々な団体旅行の在り方が一気に変わりました。団体旅行のご予約が極端に減り、中小零細企業は国からの補助金で生き延びた、と言っても過言ではありません。現在コロナは落ち着いているものの、テレワークやおうち時間が増え、個人旅行が主流となってきています。コロナが5類に移行したことで、個人旅行は益々増えていくことでしょう。これからの旅行会社は、お客様が何を求めているかを明らかにし、それを解決できるような提案が求められます。目的地に行くのがゴールではありません。旅行できない経験をしたからこそ「行く意味のある」旅行が重要視されているのです

現在はインバウンド事業も回復してきており、海外からの観光客が増加しています。中国からの訪日されるお客様はもちろん、日本に旅行しやすいアジア圏の人々の訪日も増えつつあります。特にアジア圏の人たちは「旅行はお金持ちがするもの」という概念も強く、旅行する際は奮発して良いホテルや旅館に宿泊する傾向です。それに伴い宿泊費が比例して釣り上がっているのも事実です。今後インバウンド事業の需要が多くなればなるほど旅行のハードルも高くなってくるので、国内旅行を考えている方は早めに行くのがおすすめですよ。