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高齢者も安心の旅行!【関西編】オススメ宿と成功のポイント
2021.02.19
関西といえば、京都や奈良など観光名所としても全国の高齢者に人気のスポットが多い地域。一方、「観光よりも温泉でのんびりしたい」という方にもぴったりな老舗旅館が多い地域でもあります。
老舗の旅館でも、高齢者が快適に過ごせるようリニューアルを行い、バリアフリーや、どんな人にも優しく使いやすいように作られたユニバーサルデザイン仕様の客室を新しく用意した旅館もあります。今回は、「関西旅行を楽しみたい高齢者が安心して利用できる、バリアフリー客室のある旅館や人気の温泉」「高齢者が関西旅行を成功させるポイント」などをまとめて紹介します。
目次
高齢者の旅行にオススメ!バリアフリーな関西の宿
関西にある宿泊施設の中から、バリアフリー・ユニバーサルデザインの客室を用意している宿を厳選して紹介します。
客室内のトイレやお風呂に手すりが付いているだけではなく、大浴場にも同等の配慮がされている所が多くあります。関西への旅行の際には、以下で紹介しているような設備の旅館がおすすめです。
【大阪府】牛滝温泉 四季まつり
大阪府にある「牛滝温泉 四季まつり」は、洋室ツインルームのうち1室がバリアフリー対応になっています。バリアフリー対応の客室には、車椅子対応のトイレと手すりのついた室内風呂がついています。
大浴場の温泉は「美人の湯」とも言われる牛滝温泉。手すりが設置されているので安心して利用できます。
【京都府】松井本館
京都府の「松井本館」は創業81周年を迎える老舗旅館。京都市内にあり、徒歩での観光も可能です。バリアフリー対応の「ユニバーサル デザインルーム」には、頭部・脚部やベッドの高さが調節可能なベッドを設置しています。もちろん、洗面所やシャワールーム、トイレも車椅子対応です。アクセスもよく、二条城や龍安寺、金閣寺などへの観光を考えている場合でも利用しやすい旅館です。
【兵庫県】佳泉郷井づつや
兵庫県の「佳泉郷井づつや」にも、高齢者が快適にすごせるユニバーサルデザインルームが3室用意されています。3部屋のうち1部屋は源泉かけ流し露天風呂が付いている客室となっており、部屋に付いている露天風呂までの移動もスロープでスムーズに行えます。バリアフリー対応の貸切風呂があるだけではなく、地下の大浴場へは階段昇降機で移動することも可能です。
【滋賀県】おごと温泉 びわ湖花街道
滋賀県にある「おごと温泉 びわ湖花街道」は、2019年12月にリニューアルしたばかりの旅館です。洋室のユニバーサルツインルームが用意されており、洗面所やトイレ、お風呂には手すりが設置されています。また、貸切露天風呂の「び~どろの湯」は3~4名まで利用できる広さで、車椅子のままで湯船の近くまで入ることが可能です。
【奈良県】十津川温泉 ホテル昴
奈良県の「十津川温泉 ホテル昴」は世界遺産「熊野古道」の道中にある旅館。2名が定員の洋室ツインルームがバリアフリー仕様になっていて、段差がなく広めのトイレが用意されています。旅館内にある全ての温泉が「源泉100%掛流し」「加温加水循環無し」という、天然温泉としては最高レベルの質。露天風呂や屋内大浴場はもちろん、打たせ湯や寝湯、五右衛門風呂、檜風呂など様々な温泉が楽しめます。
【和歌山県】加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯
和歌山県にある「加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯」は2018年春にリニューアルした和洋室がバリアフリー仕様になっています。シモンズ製の寝心地のよいベッドを導入しているだけではなく、海側の部屋で晴れた日なら綺麗な海が窓一面に見渡せるロケーション。大浴場や貸切風呂にもしっかりと手すりがついているので、安心して温泉を満喫できます。目の前の紀淡海峡で獲れる海の幸を使った、贅沢な料理も魅力的ですよ。
関西には高齢者に人気の温泉街が多い!安全な旅行のポイントは?
関西には高齢者に人気の温泉街が多くあるため、高齢者でも安心してくつろげるように配慮された宿泊施設が多くあります。ここでは、より安全な宿泊施設を見極めるために確認しておくことや、旅行に欠かせない交通機関を選ぶポイントを説明します。
施設のバリアフリーがどのくらい行き届いているか調べる
日本で古くから愛され続け、長い歴史を有する温泉「日本三古湯」のうち、「有馬温泉(兵庫県)」と「白浜温泉(和歌山県)」の2つが関西の温泉です。(日本書紀、風土記などに登場することに基づいた三古湯の場合)
もちろん、有馬温泉や白浜温泉以外にも「城崎温泉(兵庫県)」「洲本温泉(兵庫県)」「勝浦温泉(和歌山県)」「夕日ヶ浦温泉(京都府)」「おごと温泉(滋賀県)」など、数々の有名温泉街が知られています。関西は兵庫県や和歌山県を中心にバリアフリー設備の整った宿泊施設が多いため、宿泊する場所は希望する温泉の効能などから選ぶのも楽しいかもしれません。
ただし、ひとえに「バリアフリー」といっても、どこまで設備が整っているかは施設によって違いがあります。あらかじめ宿泊する施設をインターネットで調べたり、直接旅館に問い合わせてどの程度の設備があるのか(たとえば、「エントランスから部屋、部屋から大浴場まで段差はないか」「施設内に車椅子用トイレはあるか」「食事は車椅子のままでも可能か」など)を確認しておいたりすると安心です。
観光や宿泊施設に向かうまでの交通機関にも注意する
旅行をする際に決めなくてはいけないものは、宿泊施設や観光スポットだけではなく、そこへ向かうまでの交通機関も一緒に計画しなければいけません。
公共の交通機関を利用する際は、利用する駅から乗り場までのルートや時間などを予め計算しておくようにしましょう。高齢者が車椅子を利用している場合は、車椅子用のトイレがどこにあるかも把握するようにしておくと安心です。新幹線を利用する場合は、チケットの購入方法も忘れずに調べておきましょう。トイレ休憩やトラブル対応の時間確保のため余裕を持ったスケジュールを組むと、旅行当日に慌てるような事にもなりません。
初めて行く場所なので不安に感じる場合は、交通手段を貸切バスやタクシーなどに変更してしまう事も考えておくと良いかもしれません。車椅子利用する方がいる場合も、車椅子ごと乗車できるバスや介護タクシーを手配すれば安心です。
旅行会社のツアーを利用する
有名な観光地や温泉街であれば、旅行会社が計画しているツアーを利用するのもおすすめです。バリアフリーの宿泊施設や適切な交通機関の選定、旅行当日のスケジューリングなどをプロに手伝ってもらえるので、初めての高齢者と一緒の旅行や高齢者同士の旅行であっても負担が少なく済みます。
ツアーによっては介護ヘルパーの資格を持った添乗員や運転手が同行するものもありますので、旅行中のトラブルが不安な場合はそういったツアーを探して見るのも良いかと思います。「バリアフリーツアー」「ユニバーサルツーリズム」などをキーワードにして調べてみると、高齢者でも安心して楽しめる旅行のプランを調べることができます。
希望の行先や旅行先でやりたい事が固まっている場合は、オーダーメイド旅行を扱っている旅行会社を訪ねて相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は、関西旅行を計画している方向けにバリアフリー・ユニバーサルデザインの客室がある旅館や高齢者の旅行を成功させるポイントなどを紹介しました。「日本三古湯」のうち2つの温泉を有する関西はお年寄りの旅行にピッタリな温泉が多くあります。
実際に旅行する際は、宿泊施設だけではなく利用する交通機関や当日のスケジュールなどにも気を配り、あまり体力がない高齢者にも無理のないプランにするよう気を付けましょう。事前準備を自力で行うことが難しい場合や初めての旅行を計画する場合は、旅行会社が計画するツアーを利用するなどプロの手を使うのもおすすめです。