慰安旅行とは?意味や経費になる条件・社員旅行との違いなどを解説
2023.08.16
皆さんは「慰安旅行」と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか。日々会社に貢献してくれている社員をねぎらう目的で行われる慰安旅行ですが、実は社員旅行との違いはあまり知られていません。また、どのような条件であれば経費として計上できるかなど、詳しいことまで把握している人は少ないでしょう。今回は、慰安旅行の意味や経費になる条件、社員旅行との違いなどを詳しく解説します。
慰安旅行とは?
そもそも慰安旅行とは何かご存知でしょうか。
「慰安」とは「労をねぎらうこと」という意味合いがあります。つまり慰安旅行とは、日頃会社に貢献してくれている社員やスタッフ、仲間に対し頑張りや成果をねぎらうための旅行です。慰安旅行は、会社だけではなく町内会や仲間内、スポーツチームやサークルなどでも行われます。ねぎらいを目的とした旅行は、全て慰安旅行となります。
意味の違い
まずは慰安旅行と社員旅行の意味合いから見ていきましょう。
-
慰安旅行とは?
・日頃の頑張り
・成果
をねぎらうため、企業が社員に対して行う
レクリエーション活動の一つ。 -
社員旅行とは?
・コミュニケーションの活性化
・チームビルディング
・スキルアップ
・視察旅行
など、旅行の目的が何かしら設定されている旅行。
このように見ると、慰安旅行と社員旅行の意味合いが大きく異なります。
一般的に社員旅行は「日々の業務で疲れている社員をねぎらうために開催される」と思われがちです。
しかし実際は、社員同士のコミュニケーションの活性化やスキルアップ、視察旅行を指しています。
つまり、慰安旅行は「完全にねぎらい」を目的とし、社員旅行は「業務に関わる目的を備えている」といえます。
経費計上の仕方の違い
上述した通り、慰安旅行は社員のねぎらいが目的です。一方、社員旅行は仕事の延長としてスキルアップや社員同士のコミュニケーション促進が目的となっています。それぞれ異なる目的を持っていますが、条件次第では経費として計上できるケースもあります。
慰安旅行を福利厚生費として『経費』扱いにする場合、以下のような条件が必要です。
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参加者が全社員の
50%以上旅行の参加者数が全社員の50%以上とする (契約社員、アルバイトは比率に含まれない)
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旅行の期間が
4泊5日以内旅行の期間が4泊5日以内であること (海外旅行の場合、移動日数は含まれない)
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会社の負担額が
少額旅行費用のうち会社の負担額が小額であること (一般的には一人当たり10万円までとされています)
これらに当てはまる場合は『経費』となるので、非課税です。
ただし、参加者が役員のみであったり、取引先への接待としての色合いが強かったりした場合、または私的と認められた場合は課税対象となるので注意が必要です。
慰安旅行の経費計上に関する注意点
慰安旅行にすることで節税が可能
会社にとっては社員旅行よりも慰安旅行にした方が福利厚生費として計上ができるため、節税が可能です。そのため、研修と宴会を兼ね備えた慰安旅行が多いとされています。
先に述べた条件を満たしていれば、完全な慰安旅行でなくても福利厚生費として計上できます。ですので、会社の財政的にはメリットと言えるでしょう。しかし、全てが経費扱いとされないため、どの部分を福利厚生費として給与費用扱いとするかは、会計士に相談するのがベターです。
給与課税がかかる場合
会社の人たちとの旅行が慰安旅行なのか、それとも社員旅行なのかは意味合いや経費の計上で違いが出ます。中には給与課税がかかってしまう事例もあります。福利厚生費として計上したい場合は注意が必要です。
経費計上の仕方の違い
慰安旅行を経費として計上する場合、慰安旅行の目的や内容によって経費計上の仕方が異なります。中には社員旅行や慰安旅行へ参加をしない場合もあるでしょう。
代わりに不参加者に金銭を支払った場合、本来は『福利厚生費として計上が可能だった参加者の費用』までもが給与と扱われ、課税対象となります。ご褒美旅行の場合、営業成績など実績が高かった人へのご褒美としての慰安旅行は、全社員参加者割合50%に満たないケースに当てはまるケースがほとんどです。そのため、給与として課税されるので注意しましょう。
慰安旅行の重要性
昭和の高度経済成長期にはじまり、小さな町工場から大企業まで行っていた職場の慰安旅行。バブル崩壊する1990年代まで、この慰安旅行は盛んに行われていました。その後の約20年間、企業の文化が変わったり社員一人一人の在り方が変わり、慰安旅行を実施する会社が非常に少なくなりました。しかし、その慰安旅行が昨今注目を浴び、復権を果たしています。
バブル期まであった、飲みにケーションは淘汰され個別の飲み会に、もちろん慰安旅行も同様に団体で行く旅行から少人数の家族旅行などに変化して行きました。 しかし近年、企業内のコミュニケーション不足を補ったり、より強固なチームビルディングをするため慰安旅行が注目を浴びています。同じく社員旅行の文化も復活しつつあり、社員の人材教育や企業内の雰囲気和らげることを兼ねて、人気のイベントになっています。最盛期の50%減となっているこうした旅行も、徐々にその数も増え、再び慰安旅行を実施する企業が増えてきているのです。
慰安旅行のおすすめの行き先
ここでは慰安旅行におすすめの行き先をご紹介します。社員へのねぎらいを目的とした慰安旅行での行き先は、ゆっくりと身体を休める場所が最適です。業務の疲れを癒し、エネルギーをチャージしましょう。
沖縄
一年中、温暖な気候の「沖縄」は、慰安旅行に最適です。老若男女問わず、過ごしやすい土地柄が人気となっています。また、世界遺産の首里城跡など歴史的建造物が多数存在し、ひめゆり平和記念館、沖縄美ら海水族館などの観光地も多く点在しています。夏はマリンスポーツや海水浴などを楽しめるほか、冬は長袖一枚で過ごせるのが特徴です。ソーキそば、ゴーヤチャンプルなど、沖縄独特の郷土料理も必見ですよ。アルコール度数の高い泡盛など、宴会に欠かせないお酒も見逃せません。
北海道
夏の慰安旅行におすすめなのが北海道です。主に避暑地として、年配の方が多い企業に人気となっています。北海道といえば、グルメが有名ですよね。札幌・函館で食べられる新鮮な海鮮料理は、慰安旅行での宴会にも最適です。敷地面積が広いため、観光地を回りにくいイメージもありますが、貸切バスを利用するとスムーズに観光地を訪れられますよ。
静岡県
東京からのアクセスもよく、多くの観光地がある「静岡」は、昔から変わらず慰安旅行に人気の都道府県となっています。世界遺産の富士山をはじめ、熱海温泉や伊豆温泉など癒しのスポットもあり、富士サファリパークなど大人数でも楽しめるスポットが満載です。伊豆半島や富士山の絶景を楽しめる浜名湖などで景勝を堪能しましょう。
群馬県
温泉に行きたいなら欠かせないのが「群馬」です。草津温泉や伊香保温泉など、全国屈指の温泉地が点在している群馬は、都心からのアクセスもよく、慰安旅行に最適ですよ。湯畑を見学したり、ゆっくり温泉に浸かったあとは、みんなで宴会です。おっきりこみや焼きまんじゅう、こんにゃく料理など群馬ならではのグルメに舌鼓しましょう。
慰安旅行へ行くなら
慰安旅行は、日頃会社に貢献してくれている社員への慰安を目的としています。仲間みんなで旅行を楽しみ、日々の業務を忘れリラックスできる最良の機会です。
慰安旅行の手配は「みんなの旅行」で一括見積りがおすすめです。慰安旅行の手配は、旅行会社や旅行代理店に一任するとスムーズですが、店舗に足を運ぶ時間が確保できない幹事は少なくありません。
そこで最適なのが「みんなの旅行」で行える括見積もりサービスです。パソコンやスマートフォンさえあれば、インターネット上で手続きができ、いくつかの旅行会社にまとめて見積もり依頼を出せます。
これから幹事として日帰り社員旅行の企画を行う際には、「みんなの旅行」で見積もりをし、手間や時間を省きましょう。
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